浅く広くではなく深く狭く学ぶ
武道、スポーツ、習い事を極めたいと思ったら、1つのことを深く狭く学ぶことを推奨します。
何でも、「本質」というのは、奥深い所にあるものです。この本質を見つけ、体得するには、繰り返し同じ動作を反復したり、「何でこうなるのだろう?」「もっといい結果を出すために何が必要なのだろう?」という風に深く深く追求した後にはじめて現象化するものです。
整体のテクニックにも全く同じ理屈が当てはまります。1つの基本的動作を教えてもらったならば、まず最初にやることは、その動作を頭の中で考えなくてもできるようになることです。それと並行して、時系列的に患者さんの症状に対して、何かしらの結果が出るので、それに対しての、「なぜそうなったのだろう?」という疑問や関心を抱くことがさらなる追求心を呼び起こし、技術を深める意志を芽生えさせる原動力になるのです。
この「マインドセット」が身に付けば、確実に治せる技術を身につけることができるし、患者さんからの信頼も今までの数倍得られるようになります。
ここで、1つだけ体得して欲しいのですが、上記を達成するには、少々「忍耐力」を必要とします。これは、1つのことを身に付けるために、「誰にも」通らなければいけない「関所」のようなものであるのですが、ここを、通り抜ければ、違う次元に一歩踏み入れられたことになるのです。
いわゆる、広く浅く学びを実行している人には決して見えない景色だということを覚えておいてください。